名探偵ポワロ (2) 厩舎街の殺人 Murder in the Mews (3-4)
Some of my favorite scenes (英語のセリフ→日本語)
ドラマの中で気になったセリフ・場面の日本語訳を書いています。
フィアンセの死を知ったレバートン議員に話しかけるポワロ
Poirot : Pardon, monsieur. Allow me to express my deepest sympathy at your loss.
ポワロ:失礼、ムッシュ。深いお悔みを言わせてください。
Mr. Laverton : Yes. right. thank you. Um, stiff upper lip, you know. That's the British way.
レバートン氏:ええ、ありがとう。不屈の精神だよ。それがイギリス人のやり方だ。
Poirot : Magnifique.
ポワロ:すばらしい。
レバートン議員の事務所から出て街を歩くポワロとジャップ警部
Japp : What a stuffed fish. No, not a stuffed fish, a boiled owl.
ジャップ警部:なんと鼻持ちならん奴だ(日本語字幕を参考)
Poirot : As you say Japp, more concerned about the newspapers than his fiancee being dead. Plenderleith girl was quite right about him.
ポワロ:君の言うとおり、彼はフィアンセの死より新聞(新聞記者に嗅ぎ付けられること)について心配していた。プレンダリース女史が彼について(言っていたこと)は全く正しかった。
Japp : Mind you, he's a good-looking chap. Might go down well with some women.
ジャップ警部:いいかい、彼は見た目がいい奴だ。女にはモテる(受けがいい)かもしれない。
Poirot : Perhaps, but it would not do, I think, for them to have a sense of humour.
ポワロ:たぶん、しかし、ユーモアがわかる女性にはモテないと思うよ。
MEMO
Stiff upper lip とは?
"stiff upper lip" は日本語字幕では "歯を食いしばって耐える" でした。"keep a stiff upper lip" で "勇敢にがんばる、動じない"
スタッフドフィッシュとは?
ほうれん草や玉ねぎ、チーズ、スパイスなどを魚で巻いたり詰めたりして焼く料理。食べたことはありませんが、おいしそうです。
ジャップ警部が、高慢な議員のMr. Lavertonのことを "stuffed fish" いや "boiled owl" である、と言っています。
日本語字幕では "鼻持ちならん" と訳していますが、ネットで調べた限りでは "stuffed fish" にそのような意味があるかは確認できませんでした(ググってもおいしそうな映像しか出てきません)
また"boiled owl" は "ぐでんぐでんに酔っぱらって" という意味がありますが、このシーンには合わないですね。何となくセリフの雰囲気はわかるということで、保留にしておきます。